神奈川県在住・ダンサー/振付家 Age64
①この映像を見て想起したことについて自由にお書きください。
状態、揺らぎ、増幅、ニューロン、変容、パーツ、振り出し、繰り返し、モヤモヤ、平面。
映像だと見る人の主体性にかなり制限がかかる。画角に顔が大きく映し出されると、ナラティブなものを予感する。
身体のパーツであれば身体性を意識するけれど、そこに動かぬ顔があって、目の動きだけだとその人の中の感情的な、もしくは感性的な何かに向けてリードされているような気がしました。
身体よりも物語に向かうような感じ?
②COVID-19以降、あなた自身が「変わってしまった」と感じること、「取り戻せない感覚」について教えてください。
自分の携帯電話を初めて持ったのは確か45歳。
それは私が初めて外に向けて踊ることになったとき。リハーサルで毎日帰宅が遅くなるので子供達(小1・4・6)と連絡を取るために使い始めた。以降憧れのFAXやパソコンも使うようになった。とは言え扱いは苦手で、舞台の記録映像は残しても進んで映像を見たりはしない。
コロナ禍でオンラインで会議をしたり、企画もやったけれど本意ではない。やはり平面での出会いやムーヴメントになじめない。積読ならぬ積ビデオばかり溜まっていく。若者たちがうまく使いこなしてこの時期ならではクリエーションをどんどん進めているのには圧倒されます。
それでも目の前にある身体の変化や空間の密度が観たいし、やりたい。何となく映像は苦手だと思っていたけれど、今は生の身体、ダンスにこだわりたい。というか、そこでしかとらえられないものが私のダンスなのだと思う。これってもう時流に乗れないってことなのか?まあそれでもいいかな。
2020年 12月27日