Masatoshi Utashima

島根県出雲市在住・ピアニスト Age50

①この映像を見て想起したことについて自由にお書きください。

少しばかりの安堵
研ぎ澄まされた耳
地面の下で蠢く虫達、種
不確かな予感
閉ざされた痛み

②COVID-19以降、あなた自身が「変わってしまった」と感じること、 「取り戻せない感覚」について教えてください。

自粛ムードが最も強かった4月頃、自分を取り巻いていた世界の幻影が、あっという間に消えてゆくのを感じていた。それはある種の殻のように自分を覆っていて、きっとそれに護られてもいたのだろうけれど、同時に息苦しさを感じてもいたんだと、失ってから気づいた。

人に会えない、会わない日々は、自ずと自分の心を内側へと向かわせた。普段出来なかった家の修繕や庭木の手入れをし、時間をかけて料理を作ったりもした。

残念ながら世界はもっと大きく変わるように思っていたけれど、大して変わらなかったように思う。変わった事といえば、僕たちの自由は、冷たい目をした老人たちに、より管理されるようになった事か。出会い、触れ合うことの自由が、当たり前にそこあるものから、いつしか誰かから与えられるものに成り代わっている。
しかし多くの人はその事に気づいていない。

それでも、内側の創造の翼は潰えていない。

抑圧は歓迎すべき事ではないが、しばしば創造に向かうための大きな原動力にもなる。

ここ最近、過去の辛い想い出が、いつしか美しく感じられるようになる事について考えている。
それを一種の脳の防護作用だと言う人もいる、命を阻害するような経験からの持続的な心身への悪影響を緩和するために獲得した機能なのかもしれない。
もちろん全ての瞬間がそうではないし、そうあるべきものでもないのだけれど、この困難な時にあっても、その美しい欠片を探し続けたいと強く思う。

2020年 10月3日