2020年8月30日 痕跡 姿かたちに映らないもの― 声、身体へ響くなにか 今までそれらといかに交感してきたか、思い知らされる。 この夏は、フレーム越しに様々な物事を見てきたように思う。 頷きは同意の記号/視覚的につく嘘は簡単には見抜けない さり気なく変化する日常に、時々ついていけなくなる。 日差しだけは正直に肉体を侵食し、夏が朽ちてゆく。
2020年8月23日 夏の終わりに吸い込まれる 当たり前のように響いていた音 夏のあいだにうまれた花 いつの間にか あぶくとなって消えてった
2020年8月15日 cut outする 視点を 蝉の鳴く声を 何かと何かの狭間を その揺れと 世界を 私の手で切り取る
2020年8月12日 sleeping わたしの隣で横たわる 不思議な細胞のあつまり 唸るような蝉の声を聞きながら 夢み心地に眠る猫
2020年8月5日 crossroads 分岐する脈拍 手が届かないことへの躊躇いと遊ぶ