2020年 10月29日 私が生まれた日に逝ってしまった祖父。 いくつもの「おめでとう」と「さようなら」 その繰り返しを見守る、朽ちた花々 その繰り返しの最中にいる、道端のコスモス
2020年 10月15日 表面的に流れていく時間に惑わされると、 内側にある魂が置き去りになることがある。 だけどそのことに、普段は中々気づかない。 「忙し過ぎるのは辛いけど、忙しくないのはもっと辛い」と誰かが言った。 揺さぶられたり傷ついたり哀しかったこと。 些細な日常の中に隠されている私自身の感覚と感情は、「忙しさ」という名の時間に流されいつしか行き場を失う。 あの、時間の方が急に止まって私を待ち伏せしていた時期。 白か黒か、ではない中間色の世界に漂っているものを手に取ってしげしげと見つめていた。 それからもう半年が経つ。 あの時の感覚が思い出せない。 何もかもをゆっくりとやろうとしていたあの時の感じが。